Q.通常の売却よりもリースバックを利用した方がメリットが大きい場合とは？

水野 崇 宅建士,FP1級,CFP®️,証券外務員一種

水野総合FP事務所 | 東京都

水野崇（CFP/1級FP技能士）と申します。

リースバックのメリット・デメリットにつきましては、以前に中日新聞社様から取材を受け、2023年4月20日付「中日新聞」「東京新聞」朝刊にて私がコメントしております。

【リースバックのメリット】
・比較的短期間で売却資金が得られる
・年齢や資金の使い道に制限がない
・固定資産税や修繕積立金の負担がなくなる
・近隣に気づかれずに自宅を売却できる

リースバックを取り扱う事業者は年々増えており、「自宅を売却した後、買い主に賃料を払いながら住み続けることができる」という謳い文句を目にする機会が多いかと思います。

実際にはリースバックによる自宅売却後、そのまま住み続けられる期間には限りがあります。リースバックのデメリットでもありますが、業者の買取価格は相場の7割前後にとどまりますので、通常の売却と比べても金銭的なメリットは正直期待できません。

利用を検討される際には、専門家に相談されることをおすすめします。

以上、ご参考としていただけますと幸いです。

橋本 好美 宅建士,FP1級,CFP®️,相続アドバイザー,公認 不動産コンサルティングマスター

不動産コンサルタント | 東京都

クマのプーちゃんさんこんにちは

不動産FP橋本です。

『通常の売却よりもリースバックを利用した方がメリットが大きい場合とは？』回答します。

　通常の売却は、売り出しをして運が良くても数か月は時間がかかり、1年かかっても売れない場合もあります。

　その点リースバックは、投資家を業者が探してくれるので、通常の売却より早く決めることができることでしょう。ただし、一般売却よりも価格は低くなります。
そのまま住み続けることができ、売却したことは近所の人にはわからないところがメリットでしょう。また、本来は自分のものではないので修繕費等はかからなくなります（売却条件を確認）。

　もし売却する物件が都心で人気のエリアですぐに売却でき、売却益が狙える物件であれば、低い利回り計算の家賃で借りられるかもしれません。この条件だったら、通常売却を勧められるかもしれません。

　リースバックの注意点
①売却後家賃を支払って住み続ける場合の賃貸借契約が、定期借家契約とされる場合が多いので、期間が終了したら退去しなくてはならなくなります。定期借家契約期間を長くできないか、普通型の賃貸借契約にはできないのかの確認

②月の賃料はいくらか。ずっと支払っていくものなので、契約する前に確認

通常売却、リバースモーゲージ、リースバックと慎重に比較検討してください。

よろしくお願いいたします。

山内 和重 宅建士,FP1級,CFP®️,公認 不動産コンサルティングマスター

不動産コンサルタント | 新潟県

クマのプーさん、はじめまして。

「リースバック」とは自宅を売却して現金化した後に、売却後の自宅と賃貸契約を結ぶことで、住み慣れた自宅でそのまま生活できる仕組みのことです。

売却したご自宅は、将来的に買戻すことも可能です。

住み慣れた家で暮らしながら、まとまった資金の調達が出来るというメリットがあります。

「老後資金などまとまった資金を得たいが、住み慣れた家に住み続けたい」「引越しなどの手間が大変だ」「近所の方に家を売却したと思われたくない」というような考えをお持ちの方にとっては、「リースバック」はメリットがある仕組みだと思います。

しかし、「リースバック」は、業者の買取価格は通常の売却価格より低くなる（だいたい7割程度）可能性が高い点、物件を選べないのという点で相場より高い家賃を支払うことになる点など、デメリットもあります。

「リースバック」のメリットとデメリットをしっかりと確認した上で、ご判断されるようにお願いします。

以上、参考にしていただければ幸いです。