Q.不動産取引の際に不動産鑑定士が行う評価と不動産会社が行う査定の違いは何か？

橋本 好美 宅建士,FP1級,CFP®️,相続アドバイザー,公認 不動産コンサルティングマスター

不動産コンサルタント | 東京都

タンバリンさんこんにちは

不動産FP橋本です。

『不動産取引の際に不動産鑑定が行う評価と不動産会社が行う査定の違いは何か？』回答します。

　目的によって使い分けることが大切だと思います。

　不動産に関する売買、財産分与、相続、贈与に関して不動産鑑定士に依頼します。複数社に頼まなくて済み、公的証明力や法的責任があり、信憑性が高いので争いを伴う可能性がある場合は、信頼できる不動産鑑定士に費用をかけても依頼されれば、スムーズに進めることができるでしょう。

　ただし、相続税の税金の参考やいくら位で土地や建物が売れるのかを家族で知りたいようであれば、不動産会社に物件の査定を何社かに依頼して、査定額があまり違わない場合は参考にされれば良いのではないでしょうか。こちらは無料で対応してくれます。

　不動産の評価法として、
取引事例比較法、収益還元法、直接還元法、DCF法等あり、これについては不動産会社も承知しております。

不動産鑑定士は、国土交通省の定めた明確な不動産鑑定評価基準に沿って鑑定をしておりますので、個別性の違いも踏まえて実施しているようです。
国土交通省ホームページ参照www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_tk4_000024.html

　一方不動産会社の強みは、そのエリアの取引を実際に扱っていますので、数字では見えてこない傾向を把握している場合もございます。勿論、公示価格等も参考に算出しております。

　不動産会社に確認してみて、納得できない等あれば、不動産鑑定士に依頼されればよいのではないでしょうか。

　よろしくお願いいたします。