Q.新築マンションの内覧会とはどのような目的で行われるものですか？

佐野 友美 宅建士,行政書士,FP2級

不動産コンサルタント | 静岡県

宅建士で行政書士の佐野と申します。

【回答】　
まず、内覧会の目的を説明します。

●工事の完成披露
●購入者様の検査（オプション工事、工事の不備（汚れ、キズ）の指摘）
●家具等の採寸

汚れ・キズは、一度引渡しを受けてしまうと責任の所在が曖昧となり、施工会社に責任追及をするのが難しくなります。
このため、汚れ、傷は細かく見ましょう。
（床なり、ドアやサッシの建付け不良などは、後からでも追及可能）

内覧会は、引渡しまでの間に工事の不備を指摘できる、数少ないチャンスです。


推奨の持ち物は、
●平面図＋バインダー＋筆記具
●ウエス
●マスキングテープ等（ノリが残らないタイプ）
●水平器
●採寸用メジャー
がおすすめです。

当日、汚れやキズを指摘しても、指摘した箇所を忘れてしまっては無駄となってしまいます。
指摘した箇所にはマスキングテープ等を付け、さらに平面図に記入し、引渡しまでに改善されたかを、後から確認できるようにしておきましょう。また、平面図は採寸した数字を記入するのにも役立ちます。

以上、回答いたします。

橋本 好美 宅建士,FP1級,CFP®️,相続アドバイザー,公認 不動産コンサルティングマスター

不動産コンサルタント | 東京都

ワサビ納豆さんこんにちは

不動産FP橋本です。

『新築マンションの内覧会とはどのような目的でおこなわれるものですか？』回答します。

　持参されるとしたら、メジャーでしょうか。スマホは気になる部分がありましたら、撮影しておくと良いでしょう。「建物完成後、購入予定のマンションの引渡し前に、購入者の立会いのもとの確認会」が内覧会ということになります。

　マンションの場合、着工から竣工まで一般的に階数＋3～５か月と言われております。ほとんどの方は、建物の購入される部屋を確認されていない場合が多いのではないでしょうか。

　建築中のマンションのどの段階で購入されたかによって注意する内容も変わってきます。部屋に入ったことがあれば、眺望や日照に関しては位置関係が把握できておりますので、内覧会での確認は不要でしょう。イメージしていた位置と多少ずれている場合があります。

　内覧会では、モデルルームで見られなかった部分を確認してほしいと思います。駐輪場、駐車場、ゴミ集積場、エントランス、メールボックス等の位置関係やホテル錠を使用しないと行き来ができないかも確認されておくと良いでしょう。

　オプションを付けた場合は、注文された商品が設置されているか等、カーテンレールやカーテンボックスの状況も確認されることが必要でしょう。最近では、ロールスクリーンにされる方も多いので、オプションで利用されるのかご自分で用意されるのかによって確認も変わってきます。クロスの剥がれや汚れがある場合がありますので、確認は必要のようです。フローリングにキズがある場合や、歩くと床なりがするなど、細かく見ていくと気になる部分が出てくるものです。扉の開閉もスムーズにできない場合がありますので、動かしてただしく作動するかゆるみはないかも確認しておきましょう。


　ある業者は部屋の間取り図と鉛筆を渡し、気になる部分にしるしをして書き込んで行くのですが、ほとんど書かない方もいらっしゃれば、書ききれなくて、用紙を追加された方もいらっしゃいました。業者によっては、担当者と専門業者が一緒に室内を回る場合もありますので、その場合は内覧会は自由に購入者だけで確認できる時間が取れるかを事前に確認しておくと良いでしょう。

　引っ越ししてからでは対応してくれない内容もございますので、後で見忘れたということがないようにしておきましょう。

　参考になると良いですが。